どれくらい通えば身体は変わる?

 

「結局、何回通えばいいんですか?」

  • 「行きつけの接骨院には通っているけど、特に治療期間の目安もなく、なんとなく通い続けている」

  • 「今度こそ根本的に改善したい。でも、どれくらいの期間が必要なんだろう?」

  • 「いくら良い施術でも、なかなか変化が見られないと、このまま続けていいのか不安になる……」

初めて治療院へ行くとき、

「何をされるんだろう?」

と同じくらい気になるのが、

「結局、どれくらい通えばいいの?」

ということではないでしょうか。

1回で良くなるのか。

1か月なのか。

半年なのか。

それとも、ずっと通い続けなければいけないのか。

ゴールが分からないまま通院を続けるのは、不安だと思います。

そこで今回は、

「身体が変わるまでに、どれくらいの期間が必要なのか」

についてお話しします。

 


「○回通えば治る」とは一概に言えません

例えば、

同じ「腰が痛い」という2人がいたとします。

Aさんは、

最近仕事が忙しくなって腰が痛くなった。

Bさんは、

10年間腰痛を繰り返していて、最近では歩く時間も短くなり、脚の筋力も落ちてきた。

同じ腰痛でも、

身体の状態はまったく違います。

そのため、

「腰痛なら5回で治ります」

というように、症状名だけで治療期間を決めることはできません。

では、

何によって身体が変わるまでの期間が決まるのでしょうか。

当院では、主に次の5つを考えています。


① 今の身体がどんな状態なのか

まず大きいのが、

現在の身体の状態です。

痛み始めて数日の人と、

10年以上痛みを繰り返している人。

少し筋肉が硬くなっている人と、

筋力が大きく低下して、日常生活の動作まで変わっている人。

同じ期間で身体が変わるとは限りません。

さらに、

筋肉なのか。

関節なのか。

神経なのか。

炎症が関係しているのか。

複数の要因が重なっているのか。

「どこに、どれくらいの問題があるのか」

によっても必要な期間は変わります。

だから当院では、

症状名だけを見るのではなく、

姿勢や動き、筋力、生活状況なども確認しながら、現在地を把握することを大切にしています。


② 普段の生活で、どれくらい身体に負担をかけているか

施術を受けている時間より、

施術を受けていない時間の方が圧倒的に長い

ということも忘れてはいけません。

例えば、

毎日重たい物を持つ仕事をしている。

一日中座って仕事をしている。

農作業で何時間も前かがみになっている。

孫の抱っこを毎日している。

こうした負担を完全になくすことはできません。

しかし、

身体を良くする方向への働きかけより、

毎日の生活で身体にかかる負担の方が大きければ、変化には時間がかかります。

これは、

虫歯を治療しているのに、毎日あんパンばかり食べているようなものです。

歯医者さんでは一生懸命治療してもらう。

でも、家に帰ったら甘いものをたくさん食べる。

これでは、

治療する力と、悪くする力が綱引きをしている状態です。

身体も同じです。

「治療院で何をするか」だけでなく、「治療院を出てからどう過ごすか」。

これも身体が変わるスピードを左右します。


③ どれくらいの頻度で治療を受けるか

治療の頻度も重要です。

例えば、

施術を受けて身体の状態が少し良くなった。

ところが、

次の施術までの間に仕事や家事で負担がかかり、元の状態へ近づいてしまう。

そして、

また施術を受ける。

これを繰り返していては、

なかなか身体の変化を積み上げられません。

そのため当院では、

身体を変えていく時期には、

ある程度、治療の間隔を詰める必要がある方もいる

と考えています。

状態が安定してきたら、

週2回から週1回へ。

週1回から2週間に1回へ。

というように、

身体の状態を確認しながら間隔を広げていきます。

ずっと同じ頻度で通うことが目的なのではありません。

身体の変化に合わせて、治療頻度も変えていく。

これが大切です。


④ どんな治療を受けるか

治療の「回数」だけではなく、

その時間に何をするのか

によっても変化の出方は変わります。

例えば薬でも、

症状や病気によって、

どの薬を使うのか。

どの量を使うのか。

どのくらいの期間使うのか。

が変わります。

身体への施術も同じです。

筋肉へのアプローチが必要なのか。

関節の動きを改善する必要があるのか。

神経への対応が必要なのか。

筋力を取り戻す必要があるのか。

生活習慣まで見直す必要があるのか。

その人の身体に必要な内容が違えば、治療計画も変わります。

大切なのは、

「強い治療ほど早く治る」ということではなく、今の身体に必要な刺激を、適切な量で入れること。

です。


⑤ 家での「宿題」にどれくらい取り組めるか

当院では、

必要に応じて自宅で行う運動などを「宿題」としてお伝えしています。

なぜなら、

週に1回30分施術を受けたとしても、

残りの6日と23時間30分は治療院の外にいるからです。

ここでまた、

虫歯を例にしてみましょう。

歯医者さんには毎週きちんと通う。

でも、

家では一切歯を磨かない。

これでは、

「歯医者さんにちゃんと通っているのに、なかなか良くならない」

となってしまいます。

身体も同じです。

施術だけに任せるのではなく、

自分の身体を良くするために、

毎日少しずつ取り組む。

この積み重ねが、

数週間、数か月後の身体の差につながります。


目安は?

 

当院では、

一つの節目として、

「まず3か月」

を目安に身体の変化を見ていきます。

ただし、

「3か月経てば必ず治る」という意味ではありません。

また、

「人間の細胞は3か月ですべて入れ替わるから」

という意味でもありません。

皮膚、血液、筋肉、骨、腱など、

身体の組織によって変化するスピードは違います。

そして私たちが治療で目指しているのは、

単に細胞が入れ替わることではありません。

筋力が変わる。

身体の使い方が変わる。

活動量が増える。

今まで負担をかけていた生活習慣が変わる。

そして、

「痛みを繰り返しにくい身体の使い方」が少しずつ身についていく。

こうした変化には、

ある程度の時間が必要です。

実際、高齢者を対象にした研究でも、数週間から12週間程度の継続的な筋力トレーニングによって、筋力や身体機能などの変化が確認されています。

そのため、

身体を根本から変えていくなら、数日ではなく、まず数か月単位で考える。

当院ではその分かりやすい一つの節目として、

「3か月」を考えています。

※3カ月はあくまでも目安であり、患者様のご希望・何を大切にされているかを伺ったうえで
治療の計画はご提案させていただきます。


「何回通うか」より「どこまで変わったか」

治療では、

回数だけをゴールにしないことも大切です。

例えば、

「10回通ったから終了」

ではなく、

最初は5分しか歩けなかった人が、

15分歩けるようになった。

家事の途中で休憩していた人が、

最後までできるようになった。

痛みが出ても、

一晩寝れば回復するようになった。

このように、

実際の生活がどこまで変わったか

を確認していきます。

だからこそ当院では、

ただ何となく通い続けるのではなく、

「今どこにいて、どこを目指していて、今どこまで来たのか」

を患者さんと共有することを大切にしています。


まとめ

身体が変わるまでの期間は、

人によって違います。

その期間を左右するのは、

身体の状態。

普段の生活でかかる負担。

治療の頻度。

治療の内容。

そして、

自宅での取り組み。

こうしたものが重なって決まります。

だから、

「腰痛なら○回」

「3か月通えば絶対治る」

と一律には言えません。

ただ、

長年かけてできた身体の状態を変えるのであれば、

数回の施術だけではなく、数か月という単位で身体の変化を見ていくことも必要です。

当院では、

まず3か月を一つの節目として考えながら、

その途中の変化を確認していきます。

大切なのは、「何回通ったか」ではなく「身体がどう変わったか」。

ゴールの分からないまま、

なんとなく通い続けるのではなく、

今の身体の状態を知り、

目標を決め、

そこまでの道筋を確認しながら進んでいく。

それが、

当院が考える治療計画です。