手術を勧められたら読む記事
「手術しかありませんね。」
そう言われて、不安になっていませんか?

- 「手術を勧められた。でも、入院中は家のことを誰がするんだろう…」
- 「手術をしたら本当に治るの?また再発したらどうしよう。」
- 「できれば体にメスは入れたくない。」
- 「本当に手術しか道はないの?」

このような不安を抱えて来院される方は少なくありません。
手術という言葉には、大きな決断が伴います。
だからこそ、感情だけで決めるのではなく、
「どんな場合に手術が必要なのか」
「手術以外の選択肢はあるのか」
を知ったうえで判断することが大切です。
手術をした方が良いケース
私たちは「絶対に手術をしない方がいい」とは考えていません。
むしろ、手術が必要な状態では、できるだけ早く整形外科で適切な治療を受けるべきだと考えています。
例えば、次のようなケースです。
① 重い神経症状がある
- 尿や便が漏れる・出にくい
- 足や腕に力が入らない
- 急激な筋力低下
- 感覚がほとんどない

このような症状は、神経が強く圧迫されている可能性があります。
時間が経つほど回復しにくくなることもあるため、早めの医療機関受診が重要です。
② 大きなケガがきっかけで症状が出た
- 転倒
- 交通事故
- 高い所から落ちた
- スポーツで強くぶつかった
骨折や靱帯損傷などが隠れていることもあります。
まずは画像検査などで状態を確認することが大切です。
③ 激しく腫れている・熱を持っている
炎症や感染症など、早急な治療が必要な場合があります。
このような症状では、まず医療機関で診断を受けることをおすすめします。
手術の知っておきたいデメリット
もちろん、手術には多くのメリットがあります。
しかし、受ける前に知っておいていただきたいこともあります。
① 手術は「身体に傷をつける治療」
メスを入れるということは、一時的には身体に傷をつけることでもあります。
そのため、傷口や切開した筋肉・組織が回復するまでには時間が必要です。
また、切開した筋肉の働きが以前とまったく同じ状態まで戻らない場合もあります。

② 出血や感染症などのリスク
現在の医療では安全性は高くなっていますが、
- 出血
- 感染
- 血栓
などのリスクはゼロではありません。
③ 人工関節などには耐用年数がある
人工関節は非常に優れた治療法ですが、
永久に使えるわけではありません。
年齢や活動量によっては、将来的に再手術が必要になることもあります。
④ 手術をすれば痛みがすぐ消えるとは限らない
手術は構造的な問題を改善することを目的としています。
しかし、
- 長年の筋力低下
- 身体の使い方
- 動きのクセ
までは、自動的に改善するわけではありません。
そのため、術後のリハビリがとても重要になります。
⑤ スポーツや生活動作が制限されることもある
手術内容によっては、
以前と同じような動きが難しくなる場合があります。

当院が考える「根本改善」
当院では、慢性的な整形外科疾患の多くは、
「痛みが出た原因」を改善することが大切だと考えています。
例えば虫歯で考えてみましょう。
虫歯になるたびに歯を抜き、人工の歯へ入れ替えることはできます。
しかし、
- 甘い物を食べ続ける
- 歯磨きの方法が変わらない
- お口の環境が変わらない
のであれば、今度は別の歯が虫歯になる可能性があります。
さらに歯を失えば、残った歯への負担が増え、やがて総入れ歯が必要になることもあります。
身体も同じです。
痛みが出た部分だけを治療しても、
- なぜそこに負担が集中したのか
- どんな身体の使い方をしているのか
- 筋力や柔軟性に問題はないか
- 日常生活で何が影響しているのか
こうした原因が変わらなければ、同じ場所が再び痛くなったり、別の場所に負担がかかったりすることがあります。
だからこそ当院では、
姿勢や動作、筋力、生活習慣まで丁寧に分析し、
「痛みを繰り返さない身体づくり」
に力を入れています。
私たちは、すべての方に手術を避けていただきたいとは考えていません。
本当に必要な場合は、迷わず手術を受けることをおすすめします。
しかし、手術を受ける前に「他にできることはないか」「原因から改善する方法はないか」を知ることも、将来の身体を守るための大切な選択肢だと考えています。

まとめ
手術は、症状によっては人生を大きく改善してくれる素晴らしい治療法です。
一方で、すべての痛みに対して最初に選ぶべき方法とは限りません。
もし、
- 「手術しかないと言われたけれど迷っている」
- 「できれば自分の身体で生活を続けたい」
- 「再発しない身体づくりまで考えたい」
そうお考えでしたら、一度ご相談ください。
あなたの身体の状態を丁寧に確認し、手術が本当に必要な状態なのか、それとも保存療法で改善を目指せる可能性があるのかを一緒に考え、納得できる治療選びをサポートいたします。

