【お灸の基礎知識】ーお灸の知られざる効果・種類・方法ー

知れば納得!自然の力で身体を整える“お灸”の魅力

「お灸って熱そう」「やけどしない?」「においが気になる…」

そんなイメージをお持ちの方、いらっしゃいませんか?

実はお灸は、冷えや痛み、自律神経の乱れといった、 多くの女性が抱えるお悩みに寄り添える東洋医学の知恵なんです。

今回は、お身体の痛みや、胃腸のお悩み、原因の分からない不調でお悩みの方にこそ知ってほしい「お灸」の魅力とその効果、 さらに安心して受けていただくための種類や方法を、

鍼灸院・整体院 縁 -えん- の視点で丁寧に解説します。

 

■ お灸とは?

お灸は「鍼灸(しんきゅう)施術」の一種で、

ヨモギの葉から作られるふわふわの天然素材=もぐさ を、皮膚の上にあるツボで燃やす施術です。

ツボに熱の刺激が加わることで、体が病気を治すために必要な反応や、

お身体本来の自分で自分を治す力(自然治癒力)を引き出します。

 

もぐさを作るのに使用される、ヨモギ。

下記のような、自然の成分が入っています。

 

① シネオール 「すーっとするにおいのチカラ

  • 精油成分のひとつ。強い抗菌・抗炎症作用がある。

  • 鼻や喉の粘膜をすっきりさせる働きがあり、痰を除く・咳を鎮める作用も。

② クロロフィル 「緑の葉っぱパワー」

  • 血液のヘモグロビンに似た構造を持つ天然色素。

  • 毒出し作用・若返り作用に優れ、血をきれいにしたり、体の働きの活性化に一役

③ タンニン類「しぶみ成分のガードマン」

  • 強い収れん作用・抗炎症作用を持つポリフェノール系成分。

④ フラボノイド

  • 植物性ポリフェノールで、抗酸化作用・抗アレルギー作用に優れる。

もぐさは火をつけると「遠赤外線」効果とともに、

上記の薬効成分が 熱+かおり として拡散され、ツボや身体に深く作用します。

単に温めるだけでなく、熱刺激+かおりの刺激+薬効成分の浸透が重なり合い、

全身に優しく働きかけるのが特徴です。

 

■ どんな効果があるの?

もぐさには体を温める力があり、古くから下記の目的で人々の間で用いられてきました。

  • 止血作用(お灸だけでなく民間療法としても活用)

  • 冷え症の改善(体を温める性質)

  • 胃腸の活性化(食欲不振、下痢、便秘など)

  • 婦人科系の不調ケア(月経不順、更年期、妊活など)

熱い・痛い・悪い事をしたときの罰 というイメージとは裏腹に、

お灸の種類によってはじんわりと心地よく、

まるで温泉に入っているかのような深いリラックス感を得られます。

お灸には以下のような“体のめぐりを整える”効果が期待できます

  • 血流・リンパの流れを促進

  • 自律神経のバランスを整える

  • 胃腸の不調(便秘・下痢・胃の重さなど)を和らげる

  • 痛みの原因物質を流し、腰痛・肩こり・膝の痛みなどを緩和

  • 免疫力の向上(風邪をひきにくくなる)

  • ホルモンバランスの安定による更年期症状のケア

身体の内側から温まり、自然に治癒力 が育つため、

薬に頼らず整形外科的な痛みや不調と向き合いたい方、妊娠中などで薬に頼れない方には

特におすすめです。

 

■ どのくらいで効果が実感できる?

初回でも「ぐっすり眠れた」「お腹が動く感覚があった」という方もいらっしゃいますが、

多くの方は数回〜数週間をかけて少しずつ変化を感じます。

昔から「お灸100日」といわれます。

最初は、細胞が生まれ変わるとされる3ヶ月、まずは継続することで

体質改善や慢性的なお悩みにしっかりアプローチできると考えています。

 

■ お灸の種類と方法(縁 の施術例)

当院では症状に合わせて、以下のようなお灸を使います。

それぞれ、熱の伝え方や使う目的が違うので、症状や体質に応じて使い分けます。

 

【間接灸】

もぐさと皮膚の間に“台座”や“空間”をつくることで、やさしい温かさを届けるお灸。

✅メリット

  • 熱すぎず「じんわり」温かく感じる

  • 火傷や跡のリスクが少ない(特に高齢者や敏感肌の方に◎)

  • 市販の台座灸などでも使われ、安全性が高い

✅ 向いているケース

  • 冷え・むくみ・胃腸の不調など、体の中から温めたいとき

  • 妊活・更年期・自律神経の乱れなどやさしく整えたい症状

  • 初めてお灸を受ける方、不安がある方にも◎

【直接灸】

もぐさを直接皮膚の上に置いて、そこに火をつけるお灸。昔ながらの伝統的な方法です。

✅ メリット

  • 熱がしっかり届き、ピンポイントでツボを刺激できる

  • 深部の冷えや慢性的な症状に対して、より高い効果が期待できる

  • 鍼では届きにくい「表面の気の滞り」などにも有効

✅ 向いているケース

  • 肩こり・腰痛・膝痛など、慢性的で頑固な痛み

  • 体が冷え切っていて、芯から温める必要があるとき

  • 長く続く不調や虚弱体質の改善を目指すとき

※もぐさの量・大きさ・燃焼具合を調整するため鍼灸師による専門の技術が必要です

 

■ よくあるご質問

 

Q1. お灸って熱くないんですか?

A. 熱さを調整できるのでご安心ください。
はじめての方にはじんわりと温かい「間接灸」を使うことが多く、心地よく感じられる方がほとんどです。症状に合わせて刺激量も調整できます。

 

Q2. やけどや跡は残りませんか?

A. 適切な方法で施術すれば、やけどの心配はほとんどありません。
当院では、皮膚に直接つけない「台座灸」や、低温で温めるタイプを使用することが多く、安全性を第一に考えています。

 

Q3. もぐさのにおいが苦手なんですが…

A. よもぎの香りにはリラックス効果がありますが、苦手な方には配慮します。
換気をしたり、においの少ないタイプのお灸を使用したりすることも可能です。気になる場合はお気軽にご相談ください。

 

Q4. どのくらいで効果を感じられますか?

A. 初回から「体が軽くなった」「よく眠れた」と感じる方もいます。
ただし慢性的なお悩みには、数回〜数ヶ月かけて変化していくことが多いです。継続することで体質改善に繋がります。

 

Q5. どんな症状に効果がありますか?

A. 肩こり・腰痛などの整形外科的な症状から、冷え・むくみ・胃腸不調・自律神経の乱れまで、幅広く対応しています。
「病院で原因がわからなかった…」「薬に頼りたくない」という方にも選ばれています。

 

Q6. どんな服装で行けばいいですか?

A. 動きやすい服でお越しいただければ大丈夫です。
施術に応じて、当院でお着替えのご用意もありますのでご安心ください。

 

Q7. 家でもお灸できますか?

A. はい、セルフケアとしてのお灸もご提案しています。
ご希望があれば、ご自宅用のお灸の使い方やツボの場所も丁寧にお伝えします。安全に使えるようサポートしています。

 

■ 本気で体を変えたいあなたへ

どこに行っても良くならなかった痛みや不調。年齢のせいと諦めていませんか?

お灸は今ある不調を和らげるだけでなく、

「再発しにくい身体」へと導くことができる東洋医学の智慧です。

身体の声にしっかり耳を傾けたい方、 自分の力で“元気”を育てていきたい方は、

ぜひ一度「縁 -えん-」で、お灸の力を体験してみてください。

あなたの毎日がもっと軽やかに、笑顔で満たされますように!